マカオのカジノは何歳から|年齢の線と、入れない人

門の形をした2本の柱のあいだに、1本の線が引かれた図 casino

結論:マカオのカジノに入れるのは21歳からです。ただし年齢のほかにも禁止の定めがあり、入れるけれど賭けられない人もいます。入口では年齢の証明を求められます。

この記事でわかること

  • 入場が禁じられるのは21歳未満だけではなく、法律は8つの類型を並べている
  • マカオの公務員と保安部門の人は、行政長官の許可がなければ入れない
  • カジノで働く人は非番でも入れない。例外は旧正月の最初の3日だけ
  • 入場を見張る係員には、年齢を証明するものを見せるよう求める権限がある
  • 個人の罰金は1,000パタカから10,000パタカ。退場になると5営業日は入れない

★ この記事だけの情報

  1. 禁止は入場と賭けの2層に分かれています(入れるけれど賭けられない人がいます)
  2. マカオの公務員は、原則として入れません(行政長官の許可がある場合だけ別です)
  3. 罰金の通知は書留で送られ、外国にいる人には期間の延長があります(帰国後に届く前提の条文です)

この記事に出てくる言葉

娛樂場
マカオの法律や公式の文書で、カジノを指す言葉です。
承批公司
政府から営業を許された、カジノを運営する会社です。マカオには6社あります。
博彩監察協調局
マカオ政府でカジノを見張っている役所です。
英語やポルトガル語の頭文字からDICJとも書かれます
パタカ
マカオのお金の単位です。1パタカは約19.1円です。
2026年9月8日の銀行レートで計算しためやすです
幸運博彩
マカオの法律で、カジノの中で認められた賭けごとを指す言葉です。
自我隔離
自分でカジノに入れないようにしてもらう、マカオの申請のしくみです。
家族が申し込むほうは「由第三者提出隔離」と別の名前で案内されています
チップ
カジノでお金の代わりに使う、色分けされた円い札です。
受付でお金と引きかえます
バカラ
配られたカードの合計が9に近いほうを当てる、カードのゲームです。
中国語では百家樂と書きます
IR
カジノとホテル、店、劇場などをひとつの建物にまとめた大きな施設です。
統合型リゾートともよばれます

そもそも、誰が線を引いているのか?

決めているのは、マカオの立法會が作った法律です。名前を第10/2012號法律といい、つまり娛樂場に入る条件と、中で働く条件、そして賭ける条件をまとめて決めています。

この法律は2018年に大きく改められました。だから古い記事を読むと、いまと違う説明に当たります。

2018年の改正で、何が変わったか

変わったのは主に3つです。まず場内での撮影と通話について、条文そのものが新しく足されました。

次に、退場になったあと入れない期間が3営業日から5営業日に延びています。そしてカジノで働く人が、非番の日に入ることを禁じられました。

つまり客より先に、働く人の側が締められた改正でした。

見張っているのは博彩監察協調局

法律を守らせる役所が博彩監察協調局です。同局の督察は、客に身分を証明するものを見せるよう求め、退場を命じることができます。

加えて治安警察局と司法警察局、それにカジノの管理職員にも同じ権限があります。だから見張っているのは、役所だけではありません。

入れないのは、どんな人か?

条文は8つの類型を並べています。年齢だけではありません。

条文に並んでいる順に写しました。年齢は、そのうちの1つです。

娛樂場に入れない人
条文の順 どんな人か
1 21歳になっていない人
2 裁判で禁治産・準禁治産と宣告された人
3 明らかに正気を失っている人
4 公務員と、警察や保安の部門で働く人(行政長官の許可がある場合を除く)
5 明らかに酔っている人、薬物の影響を受けている人
6 武器や爆発物を持っている人
7 カジノのテーブル・機械・出納・接客・飲食・清掃・警備・監視の仕事をしている承批公司の従業員と、娛樂場で働く仲介人の従業員(勤務中と旧正月の最初の3日などを除く)
8 裁判や行政の決定でカジノに入ることを禁じられた人

出典:第17/2018號法律による改正後の第10/2012號法律 第二條第一款(2026年9月9日確認)

21歳という線は、例外なく引かれている

いちばん先に書かれているのが、21歳になっていない人です。日本の成人年齢とは違うため、20歳の人は入れません。しかも例外の定めがありません。

この禁止は、娛樂場の入口を通らないと行けないすべての場所に及びます。だから「フロアを通り抜けるだけ」も認められません。

★ 知らないと損|通り抜けるだけでも、禁止の対象です

条文は、入場の禁止が「娛樂場の入口を通らなければ入れないすべての場所」に及ぶと書いています。

つまりフロアの端を歩いて向こうへ抜ける、という行為も認められません。21歳未満を連れているなら、そこを通る道順そのものを避ける必要があります。

マカオのホテルには、娛樂場に面した通路を持つ建物があります。どの建物がそうかは公式に一覧化されていないので、着いた日に自分の目で通り道を確かめてください。

第17/2018號法律により改正された第10/2012號法律 第二條第二款(2026年9月9日確認)

公務員が入れない、という条文がある

意外に思われますが、マカオの公務員と保安部門で働く人も禁止の側に並んでいます。行政長官の許可があれば別ですが、原則は入れません。

ただし職務のために入る人は、別の条文で定められています。すなわち裁判官や検察官、廉政公署や審計署の職員、税関、金融管理局の職員などです。

もっとも、その人たちも賭けることはできません。

働いている人は、非番でも入れない

カジノのテーブル・機械・出納・接客・飲食・清掃・警備・監視の仕事をしている従業員は、勤務中を除いて娛樂場に入れません。仲介人のもとで働く人も同じです。

例外は、旧正月の最初の3日間だけ。ほかに研修で入る場合や、学術の調査、団体の活動といった正当な理由が条文に挙がっています。

ただし、その正当な理由で入るときは賭けられません。勤め先が経営する娛樂場では、そもそもいつでも賭けられない決まりです。

入れるけれど、賭けられない人

禁止には2つの層があります。すなわち入場そのものを止められる人と、入れるけれど賭けられない人です。

行政長官も、賭けることはできない

行政長官、政府の主要な官員、行政會の委員は、入ること自体を止められていません。ところが直接でも人を介しても、賭けることが禁じられています。

承批公司や管理会社の役員も同じ扱いです。しかも承批公司の従業員は、勤め先が経営する娛樂場で賭けられません。

禁じられた人が勝った分は、政府のものになる

賭けを禁じられている人が得た賞金や利益は、負けた分を引いたうえでマカオ政府に帰属します。会社がその人の賭けから得た収入も同じです。

加えて督察は、その場でチップを差し押さえることができます。差し押さえた分は、ただしカジノの出納部で預かる決まりです。

入口では、何を求められる?

年齢を証明するものです。入場を見張る係員には、つまりそれを見せるよう求め、断った人の入場を禁じる権限があります。

だからパスポートは持って出る

旅行者にとって年齢を証明できるのは、たいていパスポートです。しかも身分の証明を求められる場面は、入口だけとは限りません。

場内で督察や警察に求められて断ると、それ自体が退場と罰金の対象になります。すなわち持っていないと、答えようがない場面が生まれます。

★ 独自調査|働いている人のほうが、客より入りにくい

2018年の改正で、カジノで働く人は非番の日に娛樂場へ入れなくなりました。対象はテーブル・機械・出納・接客・飲食・清掃・警備・監視の仕事をしている人です。

例外は、旧正月の最初の3日間だけ。ほかに研修や学術の調査、団体の活動といった正当な理由が条文に挙がっていますが、いずれも書類や許可が要ります。

そのうえ承批公司の従業員は、勤め先が経営する娛樂場で賭けられません。つまり日本で語られる「カジノは誰でも入れる」という印象とは、だいぶ違う設計です。

第17/2018號法律により改正された第10/2012號法律 第二條第一款・第三款、第四條(2026年9月9日確認)

会社の側にも、断る権利がある

法律とは別に、承批公司はふさわしくないと判断した人の入場を断り、退場させることができます。いわば会社の判断でよい、という条文です。

ただし、そこには差別をしてはならないという条件が付いています。性別・人種・民族・肌の色・血統・国籍・住んでいる場所・言語・宗教を理由にはできません。

破ると、どうなる?

罰金と、退場と、そのあとの入場禁止です。しかも額まで条文に書かれています。

個人の罰金は1,000パタカから

個人への罰金は1,000パタカから10,000パタカ、日本円でおよそ1.9万円から19.1万円です。会社の側はもっと重く、10,000パタカから500,000パタカになります。

そのうえ個人には、6か月から2年のあいだ1つ以上の娛樂場に入れなくする処分が付くことがあります。

21歳未満の違反については、特別な手続きが置かれています。督察がその場で手続きを始め、15日以内に自分から払う場合は、いちばん低い額だけで済みます。

1年以内にくり返すと、下限が上がる

処罰が確定した日から1年のあいだに同じ性質の違反をすると、再犯として扱われます。その場合、罰金の下限が4分の1だけ引き上げられます。

上限は変わりません。だから軽い違反ほど、くり返しの影響が大きく出ます。

退場になると、5営業日は入れない

退場させられる行為は9つ定められています。たとえば身分証の提示を断る、注意されても撮影や通話をやめない、ゲームの決まりを破る、ほかの客に迷惑をかける、といった内容です。

退場になった人は、その日のあと第5営業日の終わりまで、その娛樂場に入れません。しかも期限の前に入ると、それ自体が罰金の対象になります。

罰金の通知は、帰国してから届くことがある

処罰の手続きでは、通知が本人の指定した住所へ単純書留で送られます。しかも書留に出した日から3日目に受け取ったものとみなす、という条文になっています。

マカオの外に住んでいる人や、外にいる人については、行政手続法典が定める延長の期間が終わってから数え始めます。すなわち旅行者の場合、日本へ帰ったあとに届く前提の設計です。

罰金を払う期限は、処罰の決定を受け取った日から15日以内。だから受け取りを放っておくと、期限だけが進みます。

自分や家族を、入れなくしたいとき

マカオには自我隔離という申請があります。カジノに入れないようにしてもらうしくみです。

家族からも申し込める

申し込めるのは本人だけではありません。配偶者や親、子や孫、そのうえ二親等の傍系の親族も申請できます。こちらは「由第三者提出隔離」と呼び分けられています。

ただし家族が出した申請は、それだけでは通りません。本人がその申請を確認すると、博彩監察協調局の局長が最長2年のあいだ、全部または一部の娛樂場への入場を禁じます。

解除を求めることはできます。ただし効力が生まれるのは、求めた日から30日たってからです。

役所から社会工作局へつなぐ道もある

法律に違反した人に賭博の問題があるとみられるときは、本人の同意が要ります。そのうえで博彩監察協調局が社会工作局へ個人情報を送り、手を差しのべるよう求められます。

同局は負責任博彩のページで、自我隔離の申請の窓口と、予約の方法を案内しています。

★ 最新情報|家族が申し込める「入れなくする」しくみ

自我隔離は、本人が申し込むだけのしくみではありません。配偶者、親や祖父母、子や孫、それに二親等の傍系の親族が申請し、本人がそれを確認する形でも成り立ちます。

期間は最長2年です。全部の娛樂場を対象にすることも、一部だけにすることもできます。

解除を求めることはできますが、効力が生まれるのは求めた日から30日たってから。その場で気が変わっても戻せない設計になっています。

第17/2018號法律により改正された第10/2012號法律 第六條、および博彩監察協調局『自我隔離』の案内(2026年9月9日確認)

まとめ:21歳と、身分を証明できるもの

覚えることは2つだけです。すなわち21歳という線と、年齢を証明できるものを持っていることになります。

そのうえで、自分が禁止の8類型に当たらないかを確かめてください。公務員という条文があることは、日本ではあまり知られていません。

入ったあとの決まりは、マカオのカジノの服装と撮影のきまりにまとめました。

どこへ行くかは、マカオのカジノ20軒がどこにあるかで選べます。

全体の流れは、マカオのカジノで決める4つのことに戻ってください。

よくある質問

マカオのカジノは何歳から入れますか?

21歳からです。20歳では入れません。法律が21歳未満の入場を禁じています。

パスポートは必要ですか?

条文が求めるのは年齢の証明です。旅行者にとってはパスポートが現実的なので、持って出てください。

子どもと一緒に入れますか?

入れません。未成年の子を連れて入った法定代理人も、罰金の対象として条文に並んでいます。

身分を証明するものを見せないと、どうなりますか?

入場を断られます。場内で求められて断った場合は、退場と罰金の対象になります。

罰金はいくらですか?

個人は1,000パタカから10,000パタカです。あわせて6か月から2年の入場禁止が付くことがあります。

退場になったら、いつまで入れませんか?

その日のあと第5営業日の終わりまでです。期限の前に入ると、それがまた罰金の対象になります。

カジノに入れないようにすることはできますか?

自我隔離という申請があります。本人のほか、配偶者や親、子、二親等の親族も申し込めます。

この記事の調べ方

  • 条文は、第17/2018號法律の付属として再公布された第10/2012號法律の全文を読んでいます
  • 改正前の条文と読み比べて、2018年に変わった箇所を特定しました
  • 罰金の額と手続きは、同法の第十三條から第十三-C條をそのまま数字にしています
  • 自我隔離の説明は、条文と博彩監察協調局の負責任博彩のページを突き合わせました
  • 入口で受け付けられる書類の種類は公式の案内が見当たらないため、断定していません

ご注意
マカオのカジノに入れるのは21歳からです。この記事は旅行先での遊び方を紹介するもので、ギャンブルをすすめるものではありません。遊ぶ場合は、なくなっても困らない金額を上限として決めてください。
日本の中からインターネットのカジノにつないで遊ぶと、法律違反になります。ギャンブルで困ったときは、お住まいの自治体の精神保健福祉センターなどにご相談ください。

この記事の出典