マカオのカジノのゲーム|認められた33種類と、実際に遊ばれているもの

長さの違う横棒が上から並び、いちばん上の1本だけが飛び抜けて長い図 casino

結論:マカオのカジノで認められているゲームは33種類です。ところが収入の84.5%はバカラが占めています。置いてあることと、遊ばれていることは別です。

この記事でわかること

  • 公式に認められた遊び方は33種類。それぞれに根拠となる批示がある
  • いちばん新しいのは富貴三寶で、2025年に加わった
  • 2026年1月から6月の収入は、通常のバカラとVIPルームのバカラを合わせて84.5%
  • スロットマシンは12,000台とテーブルの2倍あるが、収入では6.4%
  • どの娛樂場に何が置いてあるかは、公表されていない

★ この記事だけの情報

  1. 公式に認められた遊び方は33種類ありました(いちばん新しいのは2025年に加わったものです)
  2. ところが収入の84.5%はバカラです(ルーレットとブラックジャックは合わせても数%です)
  3. 認可の一覧は33、収入の区分は16で対応していません(だから種類ごとの売上は公表資料から出せません)

この記事に出てくる言葉

娛樂場
マカオの法律や公式の文書で、カジノを指す言葉です。
承批公司
政府から営業を許された、カジノを運営する会社です。マカオには6社あります。
博彩監察協調局
マカオ政府でカジノを見張っている役所です。
英語やポルトガル語の頭文字からDICJとも書かれます
パタカ
マカオのお金の単位です。1パタカは約19.1円です。
2026年9月8日の銀行レートで計算しためやすです
バカラ
配られたカードの合計が9に近いほうを当てる、カードのゲームです。
中国語では百家樂と書きます
幸運博彩
マカオの法律で、カジノの中で認められた賭けごとを指す言葉です。
スロットマシン
お金を入れてボタンを押し、絵柄がそろうかどうかで決まる機械です。
統計では博彩機(Slot Machines)と書かれます
ディーラー
カジノでカードを配ったり、ゲームを進めたりするお店の人です。
チップ
カジノでお金の代わりに使う、色分けされた円い札です。
受付でお金と引きかえます
ミニマムベット
そのテーブルで1回に賭けなければならない、いちばん少ない額です。
香港ドル
香港のお金です。マカオでも多くの店でそのまま使えます。
統計では1香港ドル=1.03パタカで換算されています

なぜ、好きなゲームを置けないのか?

遊び方そのものを、政府が1つずつ認めているからです。つまり認められていない遊び方は、カジノに置けません。

だから世界のどこかで流行っているゲームが、そのままマカオに現れることはありません。認可という関門を1つ通る必要があります。

認可は、政府の批示という形で出る

博彩監察協調局は、認められた遊び方の一覧を公表しています。それぞれに、根拠となる批示の番号が付いています。

1つの遊び方に対して、つまり1つ以上の公式の文書があります。中には1970年代や1980年代の番号を持つものもあります。

数えると全部で33種類でした。番号の古いものは1970年代までさかのぼります。

いまも新しいものが加わっている

一覧のいちばん新しい項目は富貴三寶です。根拠の批示は2025年のもので、すなわち最近になって認められました。

33という数は、すなわち固定ではありません。旅行の前に見ると、増えていることがあります。

★ 最新情報|認められた遊び方は33種類、うち1つは2025年に加わりました

博彩監察協調局が公表している幸運博彩方式の一覧を数えると、33種類ありました。

それぞれに根拠となる批示の番号が付いています。いちばん新しいのは富貴三寶で、2025年の批示(89/2025・94/2025)が根拠です。

一方で1970年代や1980年代の番号を持つものも残っています。つまりこの一覧は、積み重ねで増えてきたものだと分かります。

博彩監察協調局 幸運博彩方式(2026年9月9日確認)

33種類には、何が並んでいる?

一覧は中国語・英語・ポルトガル語で公表されています。しかも日本でも名前を聞くものと、聞かないものが混ざっています。

一覧に並ぶ順に写しました。中国語名と英語名は公式のもの、いちばん右だけが日本での通り名です。

公式に認められた33種類の遊び方
公式の名前(中国語) 公式の英語名 日本で通じる呼び方
三公百家樂 3-Card Baccarat —
百家樂 Baccarat バカラ
二十一點 Black Jack ブラックジャック
廿五門 Boule —
花旗骰 Craps クラップス
骰寶 Cussec 大小(シックボー)
娛樂場之戰 Casino War カジノ・ウォー
十二號碼 Dozen Numbers —
番攤 Fantan ファンタン
十二支或十二張牌博彩 Sap I Chi or 12-Card Game —
十三張撲克 13-Card Game —
麻雀 Mahjong マージャン
麻雀百家樂 Mahjong Baccarat —
麻雀牌九 Mahjong Paikao —
小牌九 Mini Paikao —
彈子機 Pachinko —
牌九 Paikao パイガオ
魚蝦蟹骰寶 Fish-Prawn-Crab —
富貴三公 3-Card Poker —
五張牌撲克 5-Card Poker —
足球紙牌 Football Poker —
Q撲克 Q Poker —
幸運輪 Lucky Wheel —
輪盤 Roulette ルーレット
聯獎撲克 Stud Poker —
九家樂 Super Pan 9 —
臺灣牌九 Taiwan Paikao —
萬家樂 Makccarat —
德州撲克 Texas Holdem Poker テキサスホールデム
富貴三寶 Fortune 3-Card Poker —
幸運8 Fortune 8 —
龍鳳博彩 Dragon/Phoenix —
Omaha撲克 Omaha Poker オマハポーカー

出典:博彩監察協調局 幸運博彩方式の中国語版と英語版(2026年9月9日確認)。「—」は、日本語で定着した呼び方が見当たらないものです

日本でも名前が知られているもの

百家樂がバカラ、二十一點がブラックジャック、輪盤がルーレットにあたります。德州撲克はテキサスホールデム、花旗骰はクラップスです。

番攤や牌九、麻雀牌九のように、一方で中国で古くから遊ばれてきたものも並びます。

名前の系統で数えると、かたよりが見える

一覧を名前で数えてみました。「撲克」と付くポーカーの仲間が6、「牌九」と付くものが4、「骰」と付くさいころのものが3です。

そして「家樂」と付くものが5あります。バカラの系統だけで、つまりいくつもの変わり種が別々に認められてきたことになります。

ところがスロットマシンにあたる名前は、この一覧に出てきません。近いのは彈子機ですが、公式の英語名はPachinkoです。

店ごとに、全部が置いてあるわけではない

認められていることと、置いてあることは別です。ただし会社は毎年12月に、翌年に置くテーブルと機械の数と場所を博彩監察協調局へ出します。

同局の指示に従って、加えて最低限のゲームの種類を保つ義務があります。何を置くかは会社が決め、下限だけを役所が押さえる形です。

実際に遊ばれているのは、どれ?

収入の内訳から分かります。博彩監察協調局が、遊び方ごとの総収入を四半期ごとに公表しているからです。

収入の多い順に並べました。割合は16区分の合計を分母にしています。

遊び方ごとの総収入(2026年1月から6月)
遊び方 総収入 割合
バカラ 71,725百万パタカ 56.5%
VIPルームのバカラ 35,476百万パタカ 28.0%
スロットマシン 8,092百万パタカ 6.4%
大小(骰寶) 4,330百万パタカ 3.4%
ライブ中継の複合ゲーム 2,559百万パタカ 2.0%
ブラックジャック 1,446百万パタカ 1.1%
ルーレット 659百万パタカ 0.5%
富貴三寶 594百万パタカ 0.5%
テキサスホールデム 521百万パタカ 0.4%
スタッドポーカー 421百万パタカ 0.3%
富貴三公 281百万パタカ 0.2%
番攤 254百万パタカ 0.2%
三公百家樂 240百万パタカ 0.2%
クラップス 224百万パタカ 0.2%
牌九 65百万パタカ 0.1%
カジノ・ウォー 14百万パタカ 0.0%
合計 126,901百万パタカ 100%

出典:博彩監察協調局 每季各博彩項目資料 表(3)(2026年9月9日確認)。同表は1香港ドル=1.03パタカで換算しています

VIPルームを合わせると、8割を超える

2026年1月から6月の内訳を見ると、通常のバカラが56.5%、VIPルームのバカラが28.0%でした。合わせて84.5%になります。

マカオのカジノは、つまり収入の面ではほぼバカラの店です。日本人が思い浮かべるルーレットやブラックジャックは、合わせても数%にとどまります。

スロットマシンは、意外に小さい

スロットマシンの収入は全体の6.4%でした。台数では12,000台と、テーブルの6,000台より多いのに、です。

テーブルで遊ぶものの合計と比べると、およそ14分の1にとどまります。1台あたりの金額が、つまり桁で違うからだと読めます。

VIPルームだけ、別に集計されている

収入の表で、バカラには2つの区分があります。通常のバカラと、VIPルームのバカラです。

ほかの遊び方には、この分け方がありません。政府の統計は、つまりバカラのVIPルームだけを別に数えるほど、そこを重く見ています。

金額で比べると、VIPルームのほうが通常のバカラの半分ほど。すなわち一般のフロアのほうが大きい、ということになります。

1%に届かないものが、いくつもある

収入が全体の1%に届かない区分は10あります。たとえばルーレット、テキサスホールデム、クラップスなどです。

ところが、これらも認められた遊び方として一覧に載っています。「置いてある」ことと「遊ばれている」ことの差が、すなわち数字にはっきり出ます。

★ 独自調査|収入の84.5%が、バカラでした

博彩監察協調局の四半期統計から、2026年1月から6月の遊び方ごとの収入を集計しました。

通常のバカラが56.5%、VIPルームのバカラが28.0%。合わせて84.5%です。

ルーレットは0.5%、ブラックジャックは1.1%にとどまります。すなわち日本人が思い浮かべるカジノの絵と、マカオの実態はかなり違います。

博彩監察協調局 每季各博彩項目資料 表(3)から計算(2026年9月9日確認)

33と16は、なぜ数が合わないのか?

2つの一覧が、別の目的で作られているからです。すなわち片方は認可の一覧、もう片方は収入の集計になります。

認可の一覧は33、収入の区分は16

認められた遊び方は33種類。一方で収入が公表されている区分は16です。

両者はつまり1対1で対応していません。収入の表には「複数のゲームをまとめた機械」のような、認可の一覧にはない区分も出てきます。

だから「33種類それぞれの売上」は、公表されている資料からは出せません。

月ごとの動きも、別に公表されている

遊び方ごとの内訳は四半期ごとですが、総額のほうは毎月出ています。2026年は1月が22,633百万パタカ、8月が21,891百万パタカでした。

8月までの累計は169,053百万パタカ。前の年の同じ時期より3.7%多くなっています。

月ごとの上下はあっても、年で見るとつまり増えている、という形です。

台数には、上限が決まっている

行政長官の批示が、全社あわせた上限を博彩桌6,000張、博彩機12,000部と定めています。2023年1月1日からの決まりです。

そして2026年6月末に稼働しているのは、賭博テーブル6,000台、スロットマシン12,000台。つまり上限ちょうどまで埋まっています。

2021年は6,198台と11,758台、2022年は5,605台と10,775台で端数がありました。ところが2023年からは、上限と同じ数が並びます。

読むときに、気をつけること

気をつけるのは3つ。名前の表記、店による違い、それに数字の期間です。

日本語の呼び方は、公式には無い

公式の一覧にあるのは中国語・英語・ポルトガル語です。ただし日本語のカタカナ表記とは、必ずしも1対1で結びつきません。

現地の案内板を見て「知らないゲームだ」と思っても、だから名前が違うだけのことがあります。彈子機の公式英語名がPachinkoであるように、直感と違う対応もあります。

置いてあるかどうかは、行ってみないと分からない

どの娛樂場に何が置いてあるかは、公表されていません。条文は会社が博彩監察協調局へ出すことだけを定めており、公表については何も書いていないからです。

「この店にこのゲームがある」と書いてある記事は、したがって公式の資料に基づくものではありません。

収入の数字は、期間で変わる

ここで使った割合は、2026年1月から6月の合計から計算しました。四半期ごとに更新されるので、時期が変われば数字も動きます。

ただしバカラが大半を占める傾向は、2021年からの表を見ても同じです。

★ 知らないと損|「どの店に何がある」は、公式には出ていません

承批公司は毎年12月に、翌年に置くテーブルと機械の数と場所を博彩監察協調局へ出します。ただし、この一覧は公開されていません。

したがって「この店にはこのゲームがある」と書いてある記事は、公式の資料に基づくものではありません。訪れた人の記憶か、店の宣伝が元です。

公表されているのは、認められた遊び方の一覧と、マカオ全体の収入の内訳の2つだけになります。

娛樂場幸運博彩經營批給合同 第十一條、および博彩監察協調局の公表資料(2026年9月9日確認)

まとめ:認められているのは33、遊ばれているのはほぼ1つ

公式に認められた遊び方は33種類あります。ところが収入の84.5%はバカラです。

「マカオのカジノには何がある?」という問いには、だから2つの答え方があります。すなわち一覧としての答えと、実際としての答えです。

入れるかどうかの条件は、マカオのカジノに入れる人と入れない人にまとめました。

どこへ行くかは、マカオのカジノ20軒がどこにあるかで選べます。

全体の流れは、マカオのカジノで決める4つのことに戻ってください。

よくある質問

マカオのカジノでは何種類のゲームが遊べますか?

公式に認められているのは33種類です。ただし、すべての店に全部が置いてあるわけではありません。

いちばん遊ばれているのは何ですか?

バカラです。2026年1月から6月の収入は、VIPルームを合わせて全体の84.5%を占めました。

スロットマシンはありますか?

あります。2026年6月末で12,000台。ただし収入では全体の6.4%です。

ルーレットやブラックジャックはありますか?

あります。ただし収入ではルーレットが0.5%、ブラックジャックが1.1%にとどまります。

新しいゲームは増えますか?

増えます。一覧のいちばん新しい富貴三寶は、2025年の批示で加わりました。

どの店に何が置いてありますか?

公表されていません。会社が博彩監察協調局へ出す一覧は、公開の対象になっていないためです。

この記事の調べ方

  • 認められた遊び方は、博彩監察協調局の幸運博彩方式のページを全件数えました
  • 収入の内訳は、同局の四半期統計の表から2026年1月から6月の合計を取りました
  • 割合は、16区分の合計を分母にして計算しています
  • 台数の上限は、第161/2022號行政長官批示の条文で確かめました
  • 中国語名に対しては公式の英語名をそのまま併記し、日本語は定着した呼び方があるものだけ付けました
  • 数値は1つのファイルにまとめ、本文・表・図はそこから組み立てています

ご注意
マカオのカジノに入れるのは21歳からです。この記事は旅行先での遊び方を紹介するもので、ギャンブルをすすめるものではありません。遊ぶ場合は、なくなっても困らない金額を上限として決めてください。
日本の中からインターネットのカジノにつないで遊ぶと、法律違反になります。ギャンブルで困ったときは、お住まいの自治体の精神保健福祉センターなどにご相談ください。

この記事の出典